サイトの使い方・目的

目的

世界各地で高山植生の変化あるいは動植物の分布標高の上昇等が報告されるようになりました。例えば、アポイ岳ではハイマツの面積が広がり希少種が生育するお花畑が急速に減少しました。南アルプスでは高山帯にまで登ってくるようになった鹿の食害で植生が変化しています。大雪山五色ヶ原ではチシマザサの分布が拡大しており、融雪時期の早期化に伴う乾燥化が一因だとされています。これらの変化は過去の記録があるからこそ検出できるのであり、多くの高山地域では変化の有無を判断する科学的知見が不足しています。この不足を補えるのは、唯一過去に撮影された写真のみです。写真は調査記録に代わる客観的な記録となりえ、過去に撮った写真と最近撮った写真の比較ができれば、植生の変化を検討することが可能となります。

そこで、環境変化の有無を検討する基盤を整えるために、過去の山岳写真を収集し、それらをデジタル化し、データベースを構築しました。

過去の写真提供のお願い

写真提供およびデータベースにての公開にご賛同頂ける方は、過去に撮影された写真をお送り頂けると幸いです。スキャンした後、デジタル画像をコピーしたCDとともにお返しいたします。なお著作権等については、撮影者に帰属することは明記いたします。

1)対象とする写真

デジタルカメラが普及する以前(1980年以前くらい)のもので、撮影日時のわかる春から秋の高山植生が映っているネガフィルム、ポジフィルム、プリント写真。(ネガフィルム、ポジフィルムの方が高画質のデジタル画像になります)

2)お教え頂きたい情報

  • 撮影日:日付まで分からなければ何年何月という情報でもかまいません
  • 撮影場所
  • 撮影者:分からない場合は所有者でもかまいません
  • カメラやレンズの情報など:分からない場合は無くてもかまいません

3)宛先

〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1
東邦大学 理学部 生物学科 下野綾子 宛

 写真の著作権は撮影者にあります。データベースで公開しても良いものをお送り下さい。

最近の写真投稿のお願い

皆様が撮影されたデジタル写真等について、当ウェブサイトに掲載されている写真と見比べられるような写真をお持ちの方は是非写真の投稿をお願いいたします。過去に撮った写真と最近撮った写真の比較によって、日本の山岳の植生が変化しているのか、していないのか検討することが可能となります。

お問い合わせ

お問い合わせフォームからお問い合わせください。

その他

このデータベースはPRO NATURA FUND による助成金によって作成されました。